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このページでは、新畳を手縫いで作った場合の作業工程を紹介しています。

手縫いの作業は、機械を使った作り方とは順序や材料などに違いがでてきます。(機械を使った作り方は、新畳の作業工程で紹介しています)

今は、ほとんどの畳は機械を使って作られていますし、手縫いでいいものを作るためにはかなりの経験と技術を必要としますので、現在では手縫い畳は貴重な製品といえます。

ここで紹介している畳は、畳に板を入れる方法で作っています。(一般的な畳には板は入っておらずお茶室などの畳や畳にこだわりたいという方は、この板入れ畳を注文されることがあります)

手縫い畳を作る場合には、機械で畳を作る場合よりも多くの材料が必要となります。

機械で作る場合は、畳床、畳表(ござ)、ヘリを主に使います。

それに対して手縫い畳は、畳床、畳表、ヘリの他にワラや板を追加します。


手縫いで畳を作る場合、写真のように板を使って寸法を決めます。

このときに少しでも寸法がずれると仕上がりに影響がでます。

なので、この作業は慎重に行わなければいけません。

寸法がきっちり決まったら次の作業に移ります。

寸法が決まったら次は固定した板に合わせて畳床を切ります。

この作業も仕上がりにかなり影響するので、丁寧に進めていきます。

切り終わった後は、右の写真のようになります。

畳の仕事には、包丁を使うのですが、普通の料理包丁などとは違い写真に写っているような特殊なヘリを使用します。

切り終わった後は、板がずれていないか確認して次の作業に移ります。

次は、板を畳に縫いつけ固定します。

板を縫う時には、板がずれないように丁寧に縫わなければいけませんが、効率よく作業を進めるために素早く縫っていきます。

慣れていればこの作業はそんなに難しくありません。
縫い終わった後は、右の写真のようになります。

この縫い方は、関西流の縫い方で、他にも縫い方がありますので必ずしもこういう形になるとは限りません。

縫い終わった後は、縫った糸をしかっり締めて板がずれないように固定します。

糸を締めたらもう一度寸法を確認してずれていたら修正します。

寸法の確認を終えたら畳表(ござ)を張ります。

畳表を張り終わったら畳表を寸法通りに切り落とします。

左の写真は、ヘリを付けている所を撮影したものです。

畳屋が使う専門用語で、
ヘリを付ける作業のことを平刺しといます。

この作業の出来次第で畳のヘリの仕上がりが決まります。

ヘリを縫いつけた後は板を縫い付けたときと同様に糸をしっかりと締めておきます。
糸を締め終わったら、畳床の幅の余分な部分を包丁を使って切り落とします。

この作業も丁寧にやらないと仕上がりが悪くなってしまうので慎重に切り落としていきます。


次の作業は、畳のヘリの横の部分を縫う返しという作業を行います。

このときに畳の裏にワラを縫い付けて畳の厚みを調整します。

畳の厚みは、畳を実際に敷く際に非常に重要な要素なので仕上がり予定の厚み通りになるように仕上げていきます。

縫い終わった後は、板入れや平刺しのときと同様、糸を締めます。
右の写真は、返しを縫い終わった後のものです。


カマチというのは、畳のヘリが付いていない部分のことをいいます。

この作業をするときは畳を裏返してから縫っていきます。

写真のようにこの作業でもワラを入れて畳の厚みを調整しながら作業を進めます。

この作業をする際には、畳表の方が見えないので、畳表を傷つけないように気をつけなければいけません。


カマチを縫い終わったら畳を表にひっくり返して寸法を確認します。

寸法通りに出来ていたら、畳を一度、乾拭いて完成です。

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